「今日の3枚法」のレッスン

下の3枚のカードが、質問者の「今日取り組むべきことがら」として出たカードです。

それでは、以下にリーディングを試みてみましょう。

 

 

 

♦日記の三枚法

[1]ソードの9

(資料)形成界のイェソド。

双子座の火星;双子座の第2デーカン(天秤座)。

「ソードの8」と「ソードの10」の間に位置する。

 

 最初のカードが風の「形成界」から始まっている。そしてこのカードは否定的な状況を示すので、何かを行おうとする話し合いが決まった場合、考えをまとめたり、実行計画を進めて行く段階で問題を起こさないようにと、タロットは警告している。しかもそれは、次の「ソードの10」を招く原因として心の中に定着してしまう可能性がある(*イェソドは「土台」を意味する言葉なので)。

 

 隠されているカードは、「生命の木」の配列で、「ソードの9」の前に来るカードの「ソードの8」になるので、「ソードの8」の意味がこの否定的な状況を招いている原因だと考えていく。

 いつも考えをまとめるのに手を広げすぎ、実行するまでに時間がかかってギリギリの行動になっていることが、人とのトラブルや関係が遠のいて行く原因になってはいないだろうか。またそれが、考えの対立と相互の分離を引き起こしているかもしれない。

 

 イェソドは長い間に習慣化していることも意味するので、もしそうなら、協力者と意見のペースを合わせて行くようになるのは、まだまだ大変なようだ。「双子座」は、質問者の置かれている環境が恵まれすぎており、甘やかされすぎていることを表す。それが持続力や現実への理解力を失わせ、精神的な集中力を失わせているのであろう。

 「ソードの9」に関連するすべての要素が向かう方向は、形成界の下の物質界の「ディスクのエース」なので、意を決して、干渉されない時間を確保し、考えが明確にまとまるまで集中する習慣を付けなければならない。そうすれば、周囲の人たち皆から、「当てになる人」として受け入れられて行くようになるだろう。

 


 

[2]#20.The Aeon(アイオーン)

(資料)魔術師の神殿の「第4のサークル」の最初のカードで、「#14.Art(異世の大釜)」〜「#19.The Sun(太陽)」の間の人物。冥王星/「#13.Death(黒い太陽)」。

 

 前のカードの「ソードの9」が否定的なカードなので、このカードも否定的な意味を表すことになります。

 最初の取り組み方を甘く見ており、時間をのらりくらり空費しているのかもしれない。そして、いよいよ手に余ってくると、態度が問題から逃避的になったり、責任が負い切れなくなると他の人のせいにしがちなのではないだろうか。このカードも「蠍座」に関連しており、それは心の中でいつしか自分で気がつかない内に習慣化している可能性が高いので、カードに対応する冥王星はその習慣をはっきりと自覚して、徹底的に改めなければならないことを指摘している。そうすれば、質問者の人生は今後決定的に変わって行くだろう。冥王星は親からの遺伝も表すので、親との関係の中に、この物事に甘く取り組む姿勢が形成されてきたのかもしれない。

 

 

 

[3]カップの3

最初のカードが「ソードの9」で形成界なので、このカードは「形成界」の「カップの3」になる。

(資料)水のビナー。「カップの Queen」と表裏一体の関係を示す。蟹座の水星。

 

 この場合のビナーや「カップの Queen」のカードとの関連は、質問者の母親との関係として捉えるのが適切であろう。質問者は母親から甘やかされて育てられてきて、依存心からは十分に脱却していないのかもしれない。カードの中の象徴も、ペルセポネとその母親デメテルとの関係を表しており、心の中での親からの独立をテーマにしたカードである。今日の3枚法によって、質問者の中にあるこの心理構造を十分に自覚すれば、明日からの質問者の物事のまとめ方に対する姿勢は、根本的に変われるだろう。

 

 

 メジャーカードの「#20.The Aeon(アイオーン)」が1枚出ているので、3枚のカード全体が、「#20.The Aeon(アイオーン)」の意味を実現するようにまとめます。

 「#20.The Aeon(アイオーン)」は、ホルスがセトに完全に勝利し、父親のオシリスを冥界の王にして、ホルスが冥界までも完全支配することが隠されたテーマである。そのように、質問者はずっと人間関係が苦手で、人の言動におっかなびっくりに怯えて暮らしてきたが、今日こそ背を向けずにそれに向き合い、今までの体験と学習によって新しくなった自分を示そうとする、「自信回復」の日と考えることができます。そうして、質問者がずっと気にしてきたと思われる「心の中にあるマザーコンプレッックス」を、完全に取り去る絶好の1日になるかもしれません。

 

 

タロット王国

レオン•サリラ

 

『魔術師のトート・タロット』

著者:レオン・サリラ

amazonにて発売中!

 

 

★お問い合わせは

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熊本大地震から3年目「何かできること」から。

★2019年4月16日(火)は、熊本大地震から3年目になりました。

あれから、「私たちに何ができるか?」を考えてきましたが、大したことは何もできませんでした。

今の私たちができることは、やっぱり「タロットリーディング」です。

そしてこの3年間、東京でタロットを通して、『チャリティータロット熊本』をずっと続けてきました。

秋・冬に開催した「チャリティータロット」で集った金額を『熊本城と阿蘇神社』の復興支援金として寄付させて頂くことにしました。

ご参加、ご協力して頂いたみなさま、本当にありがとうございました。

 

◆ 合計金額 ¥32,160

[内訳]

・2018年11月 ¥17,850

・2019年 1月 ¥12,310

 

*以下の2カ所にタロット王国として、寄付させて頂きます。

◆「熊本城」復興支援金  ¥16,080

◆「阿蘇神社」復興支援金 ¥16,080

 

 

 

【熊本城 復興支援】の窓口

https://kumamoto-guide.jp/kumamoto-castle/fukkou/

振込用紙を取り寄せて、近くの郵便局でお振込できます。

 

*現在の熊本城の復興状況を窓口の方にお聞きしました。

10月に天守閣の外観が完成します。

日曜日と祝日に公開するそうです。

お城の中は、2年後の予定だということでした。

 

 

 

【阿蘇神社】美しい映像をご覧になってください。

http://asojinja.or.jp

 

*古来「阿蘇山火口をご神体」とする火山信仰と融合した、約2,300年の歴史を持つ阿蘇神社です。

写真の「楼門」は解体され、調査中ということでした。

復興の道のりは始まったばかりです。

 

[寄付金の窓口はこちらから]

http://asojinja.or.jp/restoration/

 

★国指定の重要文化財に関しては、国からの支援金がありますが、

指定外の建物や社殿に関しては、実費で修復しなければなりません。

今後も熊本の応援をどうぞよろしくお願いいたします。

 

 


Tarot Reading

タロット王国ファンデーション
制作:摩風ゆみ(マシュー)

 

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質疑応答から

 

(4月7日の桜)

 

[質問者]

教えて頂きたいことがあります。

確か聖杯探求とは父親探しの旅でもあったと思うのですが、この父親とはどのような意味があるのでしょうか?

 

 

ガラハッドには父親ランスロットがおり、そのランスロットを超えたということが=古いパターンの破壊者(Hanged Man)であるなら、ガラハッドは自分で自分の本質を発見したということになると思うのですが、父親とは“自分の本質”ということだったのでしょうか?

 

ご教授下さいますよう、どうぞよろしくお願い致します。

 

 

[レオン]

「聖杯探求とは父親探しの旅」とは、私がどういう場面であなたに話したのか分かりませんが、「アーサー王物語」の主人公たちは、ほとんどが父親無しか、父親がいても父親の手から離されて育てられ、教育されます。

ガラハッドもパーシヴァルも、アーサーもマーリンも、すべてそうです。

しかも母親が育てた場合には、母から離れるか、母を捨てて旅立ちます。

 

この場合、母とは「地」の象徴であり、求める父は肉体の父のことではなく、「天」の象徴です。

 

母は「生活の心配や目先の欲得」の象徴であり、父はそれらの断片化した心の状態を超えた、全体的な存在の仕方、あらゆるものの分離化を超えたユニティを意味します。

その父の持つ実際的な力が「聖杯」です。

 

 

また、あなたがおっしゃられていることの中に、

 

ガラハッドは自分で自分の本質を発見したということになると思うのですが、父親とは“自分の本質”ということだったのでしょうか?

 

という理解がありますが、「父親とは“自分の本質”」という考え方は、グノーシス主義者たちの考え方です。

グノーシス主義者たちは 2000 年という歳月を使いながら、人間の存在様式を変容できませんでした。

タロットでの探求は、別の道をたどります。

 

私たちは“自分の本質”を見失っているので、れを探すのではなく、心というガラスが破壊されているので、それを溶かして、再生するのです。

 

 

または別な言い方をすれば、魂が死んでしまっているので、それに生命を吹き込んで復活させるのです。そして、それは死んだわれわれにできることではないので、「タロットの霊Full」にやってもらいます。

それを発見するのがタロットレッスンです。

 

タロットは理論的に学ぶのではなく、レッスンしないと体得できず、生命が吹き込まれないのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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