★『ノスタルジア』なんて美しいんだ!

女 やっぱりスゴすぎる!・・・タルコフスキーの「ノスタルジア」をTVシネマで観てしまった・・・もう25年以上前になるかな。

私にとって感動とショックで忘れられない映画の一つでした。

最近の映画は、この映像の前には届かない所にあるタルコフスキーの世界・・・

・・・内面世界への「識閾」を映像にした奇跡の映画だ。

だけど当時の私はこの映画の半分も理解出来ませんでした。

 

現在、タロットと共にある私にとって、タルコフスキーの映画は象徴に溢れていることに気づかされました・・・水と火・・・そして犬。
 

 

花 ただ一つの旅だけが可能である。

内部世界へ向けて行われる旅だけが・・・・タルコフスキーより

 

 

家 荒廃した教会の中に、忽然と主人公の故郷の「家」が現れる。

(これはタルコフスキーが創り上げた世界です)

私はこのシーンを観て、タロット#1メイガスの「家=ベス」の象徴だと思いました。

・・・・カバラ文字《ベス》とは、もっとも安心できる場所。人生の土台。

 

絵はがきより

 

そしてもう一つ、上の映像シーンから、このポルチウンクラが浮かんできました・・・

教会の中の中にある「小さな教会」フランチェスコが修復した「ポルチウンクラ」です。

 

【ノスタルジア】とは・・・豆知識

スイスの精神科医・ヨハネス・ホウファーによって、2つのギリシャ語nostos(帰郷)とalgos(心の痛み)を基にして造った言葉で、「故郷へ戻りたいと願うが、二度と目にすることが叶わないかも知れないという恐れを伴う人の心の痛み」とされた。

Wikipediaより

 

女 タルコフスキー自身、自由な創造活動を求めて、母国のソ連から亡命して、二度と故郷に帰ることはありませんでした。

 

ピエロ・デラ・フランチェスカ《出産の聖母》より

主人公の二人が旅をした理由は、教会に祀られてある出産の聖母画を見るためでした。

 

*本棚から引っ張り出した本・・・・やっとこの内容についていけるようになりました。

内面の成熟がないと、ついていけないタルコフスキーの世界。

単なる年取っただけですね(笑)。

 

女 映画って、こんなにスゴいんだ!・・・と久々に思わせてくれる『ノスタルジア』。

絶対、今観て欲しい映画です。

そして次は何といっても、タルコフスキーの代表作『ストーカー』映画館で観たいな〜。

摩風ゆみ

 

 

 

 

 

 

 

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