★“静岡パルコ”にてタロットイベントを開催します。

 摩風(マシュー)です。
いつもながら、告知がギリギリですが、
明日、9/22(土)23(日)の2日間、<静岡パルコ>7階にて、
<タロットリーディング>を開催しています。
お近くの方は、この機会にぜひお待ちしています。


【静岡パルコ】

■期間 9/22(土・祝)〜23(日)
■場所 7F 特設会場

【摩風ゆみのタロット占い】 
「新しいあなたを発見する」あなたの恋と仕事・運命を占う!
・タロットリーディング占術
・ソウルナンバー数秘術
★特典で「神話のタロットリーディング付き」

【鑑定師】摩風ゆみ(マシュー)
タロット王国 公認ティーチャー
東京易占学院 西洋占術部 講師


★サモトラケの女神ニケ

 先日、「美の巨人」を観ていると、ルーブル美術館にある<サモトラケのニケ>を放映していました。昔ルーブル美術館で観たこの彫像は、忘れることが出来ないくらい
印象的で美しかったのを覚えています。


タロット王国で、「天使の祝福カード・リーディング講座」を何度か開催していますが、
その天使のモデルはどこから来たのか?
実は私たちのイメージする美しい女性の天使は、
この<サモトラケのニケ>から来ているのです。

ギリシャのサモトラケ島で発見された女神像を観て、
当時の芸術家たちが、“超刺激され”、絵画や彫刻に、
美しい女性に翼をつけるようになったといわれています。

   それ以前の古代時代のバビロニアなどでは、スフィンクスでお馴染みの
   “身体がライオンで、頭が王の姿”。
   トートのタロットでは、#7チャリオットに描かれている<ケルビム>達です。
 
   動物は人間を超えた力を持つという意味で、
  (例えば)鳥は空を自由に飛び、牛は大きな力があります。

   


今回、TVの情報からですが「えーそうなんだ!」ということがいくつかあったので、 
ちょっとだけ知っていると、楽しいプチ知識。

あの映画、「タイタニック」で有名なシーン。

■そうこれです。
実は、この女神ニケをモデルにしています。
そう言われれば、確かに・・・。
ルーブルにある、女神の台座も実際は<船>の上です。
もう一つ、何がこのサモトラケのニケが、人々を魅了するか?
ということですが・・・・。
「躍動感と優美さ」です。

その秘密を・・・明かすと
『勝利の女神ニケが、海戦に勝利した船に、今ふんわりと降り立った瞬間!』
・・・その時なのです。
まさしく鳥が翼を広げて、地上に降り立つ瞬間と同じです。

■さらに、勝利のニュースを伝達する女神ニケは、
あのスポーツメーカー、<Nike(ナイキ)>はニケ・・・なのです。

■ついでに・・・・< Vサイン>
写真撮影で、手持ち無沙汰で、最終的によくやる、あの “Vサイン”。
翼をよく見てください。
なんとこれがルーツだということです。


それにしても、古代の美が現代に継承され、新しいものを創り出す。
感動の一瞬でした。

摩風ゆみ




★大英博物館古代エジプト展

 今日が最終日の古代エジプト展ですが、ぎりぎりに昨日行ってきました。
久し振りのエジプト展・・・・あふれんばかりの人ごみで、入場までに30分はかかりました。

日本人って、こんなにエジプト展が好きだったのかしら?というくらい人気のようでした。
あまりの人の多さで、隙間をぬっての観覧でした。

■死者の書
古代エジプトでは、死者が冥界の旅で、出会う様々な障害を克服するための呪文を書いた文章で、
楽園に到達するためのガイドブックでもあります。

古代エジプト人にとって、現世は仮の世界であり、来世への準備期間であるとみなされ、
埋葬のための準備がされました。
また生前の行為によって、死者の判定が行われ、その結果、死後に
「再生・復活し、永遠の生命を得るもの」と信じられていました。
(大英博物館 古代エジプト展参照より)


■口開けの儀式のシーン
古代エジプト人は死後の永遠の生命を信じていました。
そのため、死者が来世でも、五感を回復させ、自由に“食事や呼吸”ができるようにする
「口開けの儀式」が上の場面です。

今と同じような生活をすることができ、来世でも困らぬように、
沢山の副葬品が一緒に埋葬されました。
また食べ物や、供物品を描くことで、その“呪力”により、死者は食糧を確保され、遺族に供物を依存しなくてもすむようにとも考えられていたようです。
つまり、来世でも今と同じように生活したかった!・・・ということでしょうね。
(墓の前で、ミイラを支えているのは、ジャッガルの頭の<アヌビス神>です。)



<ミイラマスク>
死んだ後も、<魂>が・・・「誰のミイラか?」分からなくならないように、
自分のミイラが分かるように、このようなマスクをかぶせました。
そう考えると、あの“ツタンカーメン”のマスク・・・・かなりイケメンになりますね。

<シャブティ>
面白かったのが、この箱形に入った人形たち。
来世の楽園で、死者の労働の肩代わりをしてくれるという人形たち。
命令が下ったら、「はい、ご主人様。やります!」と
口答えができない、何でもやってくれる人形たち。
古代の人もかわいいですね。
うしろの人たちから、「私も欲しい〜」と声が飛んでいました。

■オシリス審判
最後に「死者の書」の中でもっとも有名な、オシリスの審判です。
広間につくと、死者の心臓が天秤にかけられています。



真理の女神マートの象徴である、羽毛が、天秤によって死者の心臓と重さを比べられています。
死者の心臓が重く、真理の羽毛が吊り上がったならば、
彼の否定告白は虚偽や悪行がわかり、有罪となります。
双方の皿がつり合えば、死者の証言は正しく、潔白とされます。

しかし、<心臓>だけは黙っていなかった・・・・ということ
この<心臓を>黙らせる呪文が必要だったようです。
ここで、死者は、心臓によって針が動かないように祈りの言葉を捧げます。
「私の母なる心臓よ、審判にあたって、私にいじわるすることがないように。・・・・。」
 *古代エジプト人は、死者の霊は心臓にあり、
  生前の悪事は、心臓に染み出て残ると考えていました。


★これは<トートのタロット#8アジャストメント>です。
真理の女神マートを描いています。
この世界での虚偽やごまかしは、現世で隠したように見えても
真理の場では、隠すことは出来ないことを表わしています。
 
真実や正義を表わしています。
 なぜなら<ダチョウの羽>は、わずかな風でも感じとれる・・・ウソを逃がさない。
 例えば、皆さんのご存知の“羽ぼうき”。
 静電気をおこさず、わずかなゴミを取ることから、
 電機・車業界のダスターとして使われています。

■<審判の否定告白42か条>
死者は身の潔白を証明するため、オシリスを守る42柱の神の名前を知っていること、
そして罪を犯さなかったことを告白しなければなりません。
 一柱ごとに「私は◯◯はしませんでした」
 それも一言も間違えずに答えなければなりません。

あ〜、結構プレッシャーがかかりますね。
生前、普段から人々は練習していたのでしょうか?

 ・人を傷つけなかった。
 ・真実を言う場でウソをつかなかったこと。
 ・水を汚さなかったこと。
 ・誰も攻撃しなかったこと
 ・自らを汚さなかったこと
 ・決して自分の心臓を食べなかったこと(悲嘆にくれなかったこと)
 ・召使いから食べ物を奪わなかったこと
   ( 42項目、興味のある方は調べてみてください。http://egypt2012.jp/)
   
以上を間違いなく言えたとしても、いくつかは(いや大半です)当然、私もあります。
古代の人も、罪を抱えていたでしょう。
しかし、この審判では間違いのないように言うことで、
審判をパスすることができたのです。
それは、死者が、正しい知識を持っていたか?どうかを試されるのです。

 なんか〜これじゃ、資格試験と同じですね。
 ★#8アジャストメントの意味で→「試験に合格する」という意味があります。
  まさしくこれですね。

少しでも間違えると、有罪となり、→「地獄行き」となります。
ここでも、死者は罪を否定し、さらに身体の清らかなことを誓うのです。

 
認められれば、ホルス神によって導かれ、オシリスの治める楽園
<イアルの野>に迎えられます。
 (肥沃な土地で、永遠の生命を受け入れて楽しむことができる楽園)


古代の人たちも楽園への切符は簡単ではないことを知っていたようです。
どうやら、“偽り”と“中途半端な知識”では、
このオシリスの審判は、合格できないようですね。

摩風ゆみ

★「トート・タロット」講義レポートより No.1

9月になり、ひさしぶりの更新です。
今日はレオン・サリラのトートのタロット講義の中からのレポートです。
タロット王国では、レオン先生のトートのタロットを「魔術師のタロット」といいます。
そして、レオン先生の奥儀(秘密の教え)が「魔術師の神殿のしくみ」です。
 *大げさにいっているわけではなく、これが“要”であり、
  これを理解したか、どうかが、占い師と魔術師の違い。でもあります。
タロットカードを《アルカナ》と言いますが、アルカナとは、
「隠されたもの」「秘密」「神秘」「奥儀」などの意味を表わします。
●タロットカードは、一枚一枚のカードを暗記して覚えることではなく、
 出たカードのつながりの中で、把握していきます。
●一枚のカードには、何百通りの意味があるといわれています。
 それを、覚えることは、タロットリーディングではあまり意味がありません。
 (到底覚えることもできません)
レオン先生から、基本的な意味が分かれば良い。
「大事なことは、動きをとらえることだ!」
「タロットは、人生が分からなければ、読むことは出来ない。」
・・・と常々にいわれています。
(人生は、止まっていないので、覚えたことだけではとらえることはできないのです。)
●ちょっと話しがそれますが、私のひとときの楽しみは、韓国歴史ドラマです。
 人物のキャスティングや流れを観て、あらすじが自分なりに想像できることがあります。
 (みなさんも経験があるでしょ。・・・そうすると言いたくてしょうがなくなる。)
最近のお気に入り「広開土大王」
テレビを観ながら、ストーリーを先走ると、周りはうるさがられるし、イヤなものです。
あまりにもドンピシャリで、想像通りの筋書きだったことで・・・(jimanではありませんが)
レオン先生から、
「摩風は、映画やドラマのことは本当に良く分かるね。」・・・と
 ほめてるのか?茶化しているのか?・・・ま、そういわれます。
●その時、私が決まっていうことは
「だって、若い時、一人で散々映画を観てきたもの。」
「監督が、次に何をもってくるのかが、観えてくるんだよ。」
そうすると、すかさず
レオン先生「そうだよ!タロットも同じなんだよ。」
摩風「え〜。」
  「同じなの〜。」
レオン先生「これでもか!という位、人の鑑定をやるんだよ。」
「そうすると、理屈でなくカードの動きが観えてくるんだ。」
「向こうから、カードが動き出すんだ・・・その動きを読んでいくんだよ。」
*レオン先生は、映画やドラマの展開を読むのはへたなんですが、
 タロットになると、どっからそんな風に読むことができるの?・・・と
 よく生徒さんからも不思議がられます。
ただし、いつもいうように、“感”で読んでいるのではありません。
タロットには法則があります。
システムを持っているのです。
それが、始めに話した<アルカナ>です。
タロットは、タロットを覚えることではなく
『人間の意識の成長プロセス』を理解することです。
それが<魔術師の神殿のしくみ>です。
私たちは、生まれて家庭や学校で、知識や社会を学びます。
そして、勉強したことを発表したり、行動します。
それだけでは、まだ未熟ですね。
それから、実際、経験してみる。
そして自分と違う人や異なることと触れ合い、接触します。
私たちは、学んだだけでは、社会は認めてくれません。
経験や触れ合うことが、不十分だと、人から反発され、受け入れられません。
 それは、学んだことを実際経験することです。
 映画の展開ではないですが(散々観ました。といったように)
 きっと、タロットの極意は、“とことん人の鑑定”をやることなんですね。
 トコトンとは、・・・“取りつかれること”。
 そういえば、以前「取りつかれないとダメだよ。」とよくいわれました。
レオン先生の講義に戻ります。
異なることを学ぶと、それが優れていれば
その人は頭角を表わす。
そうすると、それが活かされる。
最初のサークルは、#11ラストです。
テーマは、『分離』です。
私たちは、十分な教育がないと、みんなと同じでありたい。・・・と思います。
しかし、同じということは、<埋もれる>ことでもあります。
このラストはタロット王国の中で、最初の段階で学ぶカードです。
みんなとは、異なることを学ぶ(タロット王国ではそれを異世ともいいます。)
違う考え方、違うことをいうようになる。
だから#11のサークルは、みんなとは違う『個性の確立』です。
これが『聖杯を探求する!』ということでもあります。
人と違うことを言うことは、やはり勇気がいりますね。
ただ、好きなこと、夢中になったことは、身体に身に付いています。
やはり「理屈ではなく、どうやら、取りつかれること!」
・・・それしかないようです。
摩風ゆみ(マシュー)
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