★イシス讃歌

 

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【イシス讃歌】

 

おお、イシスよ! あなたは失われた者を求め、

自分のすべてを投げうっても

どんなに遠くまでも <それ> を訪ねてゆく。

イシスよ、あなたは訪ね、あなたは招く。

どんな人であれ、その人が失われた人であるならば。

その、失われた者を生き返らせるために。

 

このようにして、イシスは出てゆく。

賑やかな道へ、また寂しい道へ。

そしてまた、途方もなく寂しい道へも。

 

しかり、その道の寂しさといえば、

ひとりしか、たったひとりしか、

そして、その他の誰もその道を知らず、

そこには、たった一つの足跡しか記されてはいないのだ。

ーー自分のそれまでのあらゆる自信を打ち砕かれ、

何の助け手もない死の川に追放された

ひとりの不幸な人間の足跡しか。

そして、他の足跡は何一つ見当たらない。

この道から、再び帰って来た者のあることを記す、

何一つの痕跡もない。

 

ここまで、イシスはやって来るのだ!

失われた者を取り戻すために。

 

イシスが女神を捨てたのは、一地方、一民族、一時代の母で終わるのではなく、

全人間、全時代の人類の母になるためなのだ。

 

イシスは<死>を媒介として、本当のオシリスに巡り会えた。

そしてまた、本当の自分にも巡り会えた。

<ここまで> やって来れる自分がいたという、本当の自分に。

古きあらゆる心の記憶、思い出、過去と決別することが、

真の絆を見出し、それを生きることだったのだ。

 

太陽は日々死ぬ(昼から夜へ沈み、また朝には天空へ船出する)。

イシスが太陽神ラーから得た秘密の力とは、

(*イシスはラーから秘密の言葉を盗み出そうとする)

「日々昨日と決別することが生なのだ」という事実である。

 

 

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オシリスをイシスが救ったのではない。

イシスはイシスであることを捨て、

ただの乞食女になり切ることが出来たので、

乞食女になり切ったイシスが、オシリスを救えたのだ。

<これ>がインコグニト(秘密)だ。

 

それは、もはやかつてのイシスではない。

新しいイシスだ。

それは「隠されたイシス」だ。

それは覆いを被ったイシスだ。

それは、イシスを捨てたイシスなのである。

 

 

レオン・サリラより

 

 

 

★「大地の女神デメテル」と銀河鉄道999「メーテル」との関係。

女 最近、1年以上前に買った、i macをやっと立ち上げたことで、「沢田研二のyoutube」にどっぷりはまり過ぎてます。

なぜかとても聞きたくなるのが「ヤマトより愛をこめて」。

この歌は、当時の私にとっては、「ジュリーがアニメソング・・・?」カッコ悪いんじゃないの・・・というのが、素直な感想でした。

しかし、今年1月のコンサートでこの歌を聞いた時には「なんていい歌なんだ・・・」と泣きました。

 

jp.freepik.comより

 

(知らなかったんですが)3月に、劇場アニメ「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第七章『新星篇』」が上映されました。

エンディング主題歌が、なんと1978年に公開された「さらば宇宙戦艦ヤマト」でもエンディングを飾った沢田研二が歌う「ヤマトより愛をこめて」に決定した。・・・という記事でした。

 

最新版・・・必見。

https://www.youtube.com/watch?v=aaIpzqyfcG8

 

ジュリーの話をすると・・・止まらなくなるので(この辺で)。

 

宇宙戦艦ヤマトではなく(以前の内容は勘違い「失礼しました」)。

 

ココから「銀河鉄道999」に変更。

 

今日は、「銀河鉄道999」の中での不思議な魅力の「メーテル」のことを話したかったのです。

 

いろいろ調べて見た結果・・・メーテルの名前の由来は、ギリシア語の「メーテール」(母)と「メーター(機械)」を掛け合わせたものとしている・・・ということを発見。

「wikipediaより抜粋」

 

女 やっとここで、「大地の女神デメテル」と銀河鉄道999「メーテル」との関係までたどり着きました。

 

 

トートタロットには、沢山の神話の女神たちが登場してきます。

#3エンプレスのカードの人物像は、ギリシア神話の「大地の女神デメテル」です。

dea(デア)女神と母メーテルが結合した言葉で、母なる女神の意味です。

 

当時よく分からなかった、メーテルの存在の謎が解けた・・・って感じがしました。

メーテルは、母なる女神の象徴だったんですね・・・昔のアニメは、深かったんだ(感激)。

子どもでは、意味がわからないはずです。

 

摩風ゆみ(マシュー)

 

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★ノアの方舟は、アララト山に隠されていた。

女 トートタロット『 #16. The Tower』のカードにオリーブの葉をくわえた鳩が描かれています。
これは、ノアの方舟を描いたものです。

ノアの箱船といえば、この写真です。

元々は、アララト山の高い所に、船に似ている物体があると主張していた農民の話しが、発見の発端だったということです。幾世紀も氷と雪で覆われていて、人目から隠されていましたが、近年の暖冬の気候のため、雪が溶けてその姿を現わしたのです。

その後、1970年代から聖書考古学者ロン・ワイアットが「これはノアの方舟だ!」と主張していました。(しかし、アマチュアの考古学者のため、学会はこの見解を認めていないらしい)

事実はどちらにしろ・・・・私は直観的に、この写真を観て・・・「方舟があったのかも・・・」と
夢が膨らみました。


http://wyattmuseum.com/discovering/noahs-ark
現在は、「ノアの方舟国立公園」になっています。


https://en.wikipedia.org/wiki/Noah%27s_Ark#/media/File:Noahs_Ark.jpg


摩風ゆみ

 

★サモトラケの女神ニケ

 先日、「美の巨人」を観ていると、ルーブル美術館にある<サモトラケのニケ>を放映していました。昔ルーブル美術館で観たこの彫像は、忘れることが出来ないくらい
印象的で美しかったのを覚えています。


タロット王国で、「天使の祝福カード・リーディング講座」を何度か開催していますが、
その天使のモデルはどこから来たのか?
実は私たちのイメージする美しい女性の天使は、
この<サモトラケのニケ>から来ているのです。

ギリシャのサモトラケ島で発見された女神像を観て、
当時の芸術家たちが、“超刺激され”、絵画や彫刻に、
美しい女性に翼をつけるようになったといわれています。

   それ以前の古代時代のバビロニアなどでは、スフィンクスでお馴染みの
   “身体がライオンで、頭が王の姿”。
   トートのタロットでは、#7チャリオットに描かれている<ケルビム>達です。
 
   動物は人間を超えた力を持つという意味で、
  (例えば)鳥は空を自由に飛び、牛は大きな力があります。

   


今回、TVの情報からですが「えーそうなんだ!」ということがいくつかあったので、 
ちょっとだけ知っていると、楽しいプチ知識。

あの映画、「タイタニック」で有名なシーン。

■そうこれです。
実は、この女神ニケをモデルにしています。
そう言われれば、確かに・・・。
ルーブルにある、女神の台座も実際は<船>の上です。
もう一つ、何がこのサモトラケのニケが、人々を魅了するか?
ということですが・・・・。
「躍動感と優美さ」です。

その秘密を・・・明かすと
『勝利の女神ニケが、海戦に勝利した船に、今ふんわりと降り立った瞬間!』
・・・その時なのです。
まさしく鳥が翼を広げて、地上に降り立つ瞬間と同じです。

■さらに、勝利のニュースを伝達する女神ニケは、
あのスポーツメーカー、<Nike(ナイキ)>はニケ・・・なのです。

■ついでに・・・・< Vサイン>
写真撮影で、手持ち無沙汰で、最終的によくやる、あの “Vサイン”。
翼をよく見てください。
なんとこれがルーツだということです。


それにしても、古代の美が現代に継承され、新しいものを創り出す。
感動の一瞬でした。

摩風ゆみ




★大英博物館古代エジプト展

 今日が最終日の古代エジプト展ですが、ぎりぎりに昨日行ってきました。
久し振りのエジプト展・・・・あふれんばかりの人ごみで、入場までに30分はかかりました。

日本人って、こんなにエジプト展が好きだったのかしら?というくらい人気のようでした。
あまりの人の多さで、隙間をぬっての観覧でした。

■死者の書
古代エジプトでは、死者が冥界の旅で、出会う様々な障害を克服するための呪文を書いた文章で、
楽園に到達するためのガイドブックでもあります。

古代エジプト人にとって、現世は仮の世界であり、来世への準備期間であるとみなされ、
埋葬のための準備がされました。
また生前の行為によって、死者の判定が行われ、その結果、死後に
「再生・復活し、永遠の生命を得るもの」と信じられていました。
(大英博物館 古代エジプト展参照より)


■口開けの儀式のシーン
古代エジプト人は死後の永遠の生命を信じていました。
そのため、死者が来世でも、五感を回復させ、自由に“食事や呼吸”ができるようにする
「口開けの儀式」が上の場面です。

今と同じような生活をすることができ、来世でも困らぬように、
沢山の副葬品が一緒に埋葬されました。
また食べ物や、供物品を描くことで、その“呪力”により、死者は食糧を確保され、遺族に供物を依存しなくてもすむようにとも考えられていたようです。
つまり、来世でも今と同じように生活したかった!・・・ということでしょうね。
(墓の前で、ミイラを支えているのは、ジャッガルの頭の<アヌビス神>です。)



<ミイラマスク>
死んだ後も、<魂>が・・・「誰のミイラか?」分からなくならないように、
自分のミイラが分かるように、このようなマスクをかぶせました。
そう考えると、あの“ツタンカーメン”のマスク・・・・かなりイケメンになりますね。

<シャブティ>
面白かったのが、この箱形に入った人形たち。
来世の楽園で、死者の労働の肩代わりをしてくれるという人形たち。
命令が下ったら、「はい、ご主人様。やります!」と
口答えができない、何でもやってくれる人形たち。
古代の人もかわいいですね。
うしろの人たちから、「私も欲しい〜」と声が飛んでいました。

■オシリス審判
最後に「死者の書」の中でもっとも有名な、オシリスの審判です。
広間につくと、死者の心臓が天秤にかけられています。



真理の女神マートの象徴である、羽毛が、天秤によって死者の心臓と重さを比べられています。
死者の心臓が重く、真理の羽毛が吊り上がったならば、
彼の否定告白は虚偽や悪行がわかり、有罪となります。
双方の皿がつり合えば、死者の証言は正しく、潔白とされます。

しかし、<心臓>だけは黙っていなかった・・・・ということ
この<心臓を>黙らせる呪文が必要だったようです。
ここで、死者は、心臓によって針が動かないように祈りの言葉を捧げます。
「私の母なる心臓よ、審判にあたって、私にいじわるすることがないように。・・・・。」
 *古代エジプト人は、死者の霊は心臓にあり、
  生前の悪事は、心臓に染み出て残ると考えていました。


★これは<トートのタロット#8アジャストメント>です。
真理の女神マートを描いています。
この世界での虚偽やごまかしは、現世で隠したように見えても
真理の場では、隠すことは出来ないことを表わしています。
 
真実や正義を表わしています。
 なぜなら<ダチョウの羽>は、わずかな風でも感じとれる・・・ウソを逃がさない。
 例えば、皆さんのご存知の“羽ぼうき”。
 静電気をおこさず、わずかなゴミを取ることから、
 電機・車業界のダスターとして使われています。

■<審判の否定告白42か条>
死者は身の潔白を証明するため、オシリスを守る42柱の神の名前を知っていること、
そして罪を犯さなかったことを告白しなければなりません。
 一柱ごとに「私は◯◯はしませんでした」
 それも一言も間違えずに答えなければなりません。

あ〜、結構プレッシャーがかかりますね。
生前、普段から人々は練習していたのでしょうか?

 ・人を傷つけなかった。
 ・真実を言う場でウソをつかなかったこと。
 ・水を汚さなかったこと。
 ・誰も攻撃しなかったこと
 ・自らを汚さなかったこと
 ・決して自分の心臓を食べなかったこと(悲嘆にくれなかったこと)
 ・召使いから食べ物を奪わなかったこと
   ( 42項目、興味のある方は調べてみてください。http://egypt2012.jp/)
   
以上を間違いなく言えたとしても、いくつかは(いや大半です)当然、私もあります。
古代の人も、罪を抱えていたでしょう。
しかし、この審判では間違いのないように言うことで、
審判をパスすることができたのです。
それは、死者が、正しい知識を持っていたか?どうかを試されるのです。

 なんか〜これじゃ、資格試験と同じですね。
 ★#8アジャストメントの意味で→「試験に合格する」という意味があります。
  まさしくこれですね。

少しでも間違えると、有罪となり、→「地獄行き」となります。
ここでも、死者は罪を否定し、さらに身体の清らかなことを誓うのです。

 
認められれば、ホルス神によって導かれ、オシリスの治める楽園
<イアルの野>に迎えられます。
 (肥沃な土地で、永遠の生命を受け入れて楽しむことができる楽園)


古代の人たちも楽園への切符は簡単ではないことを知っていたようです。
どうやら、“偽り”と“中途半端な知識”では、
このオシリスの審判は、合格できないようですね。

摩風ゆみ

★その後の・・・バーン=ジョーンズ展について。(その2)

前回よりのつづき
いざ美術館の中へ・・・・からでしたね。
とにかくこの三菱一号館が素晴らしい!
重厚な存在感が、この美術館に来ただけでも良かったと思わせます。

聖書・神話・物語をテーマごとに展覧してありました。
この絵は、今回は来ていませんが、アーサー王物語でご存知の方も多いとおもいます。
<アーサー王物語のシーン>
聖杯の前にいるガラハッドとボースとパーシヴァルを描いています。

タロット王国での学びでの一番重要なテーマ「意識の変容」を前回お話ししましたが、
私は、芸術家ほどこの<意識の変容>が形として絵に
まざまざと現われる一番良い例だと思います。
昨年日本に来たゴッホ展もそうでした。
ある時から、ガラッと絵が変わります。
“光”始める・・・・これがゴッホの絵だ!これが観たかったんだよ。と言わせる。
今回のバーン=ジョンズも後半から、ハッキリと変化が分かります。
明確に強く向こうから訴えて来ます。

な〜んて言うか・・・絵の方から飛び出してくるような
声が聞こえてくる・・・というか
観ている私に「この謎を解いてみろ」
・・・という感じになっていきました。

師匠である、ロセッティが
「『夢の国』に住む一番素敵な若者の一人」
と言ったそうですが、
そう、夢の国に・・・住んでいる・・・人の・・・絵・・・でした。
(バーン=ジョーンズはロセッティの弟子でした。)

<運命の車輪>
人間の運命を司る大きな車輪を動かす女神フォルトゥーナ
■一番上に<足に鎖がつながれている奴隷>
■真中に<笏をもつ王>
■一番下に<月桂冠を被った詩人>がいます。
(月桂樹は、常緑で枯れ衰えることのない名声を象徴する。)

運命の車輪の前ではみな同じ、繁栄と衰退の繰り返しがあることを意味しています。
人生は、悪いことがずーと続くわけでもないようです。
・・・・安心しましょう。・・・

<フローラ>は今回の中で特に美しかった。
花と春と豊穣を司る女神。
“金の種”を撒いています。
その後からは、花が咲いているのがわかります。


画家たちから「スタナー」(気絶するほど美女)と呼ばれた労働者階級の
ジェーン・モリス(ロセッティの絵のモデルとして知られています。)
当時の画家たちのミューズでした。

<プロセルピナ>ロセッティ作

バーン=ジョーンズも、ジェーン・モリスをモデルに描いたと言われています。
*とても魅かれます・・・。

◆私の好きな画家を見ていると、最初と最後が特に最高作品だと思えることがあります。
しかし、初期の作品だけが良い画家もいます。

レオン先生曰く
「それは、人生を探求していないからだ・・・。」
「探求していれば、晩年の作品も良いはず。」

「摩風は、美味しいもの探求をしているだけだな(笑)。」

*その通りで、何もいえませんが・・・。
 名画は私たちに情熱や生きる喜びを教えてくれますね。




★バーン=ジョーンズ展『神話の世界』(その1)


先日、友人のみちこさんに誘われて、ゆきこさんと3人で、
バーン=ジョーンズ展に行ってきました。
最近は美術館にも足が遠のいていましたが
<神話と象徴>と聞いて、フッと行く気になりました。
会場は丸の内の三菱1号館美術館・・・丸の内の新名所といえる素敵な空間です。
(明治27年に丸の内初のオフィスビルとして完成しました)



ビルの谷間に不思議となじむレンガの建物。
回り込んで進むと、ステキな中庭・・・
ここはブログ初心者としては、早速 i phoneを取り出してその気になって
   「写真撮ろうよ〜」「いやだ〜・・・・」といいながら
    なんだかんだやってた私たちに・・・。

つかつかと少年と母親の2人・・・
「そこの展覧会の無料券がありますので使ってください。」

 「え〜ほんとうですか!
   (絵文字ってつかうと、楽しい・・・でもやり過ぎないようにしなければ)

なんか・・・ラッキー!

その方の話しを聞くと、ご主人が沢山頂いたということで、
手には10枚以上のチケットが握りしめられていました。
ご主人の頂いたチケットを無駄にしてはいけない!
・・・という思いがひしひしと2人から伝わってきました。

ベンチにたたずみながら、道行く人に声をかけていらっしゃた親子をみて
私たちもお礼に、少年に小さなお菓子のプレゼントをさせて頂きました。
   なんかいいな〜と・・・ほのぼのした気分で中庭からいざ会場へと・・・。

いよいよこれから、展覧会へ GO!というところでしたが、
“ラッキー”な話しで、息切れをしてしまいました。
今日はこの辺にしておきます。
・・・このつづきはnext timeで。
(やっぱり絵文字が使いたくなります・・・しかし外し方がわからない)



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